2024年9月3日火曜日

マイナカードの情報漏洩・・・皆は怖くはないのですか

 ニセコの診療所に行ってきた人が言っていましたが
ニセコの外国人は診療情報に敏感な人が多く
電子カルテに書こうとすると、すごく警戒する人が多い様です。
その様な流れはすぐに日本全土に広がると思います
おそらくあと半年、1年と思います。

 駆け出しの頃(30年前)
 外来にきた20代前半の女性
 妙に美人で艶かしい人。
 問診票に、20歳で、子宮外妊娠 とありました。

 当時は紙のカルテなので、そこで終わりです。
 守秘義務があるのでもちろん外には漏らさない。
 というか、外来が終わった頃には名前も覚えていない。

 でも、マイナカードだと、これがいつまでも出てくるのですよ。
 この女性がマイナカードを病院に行ってかざす度に出てくるのですよ。
 今、50代だと思いますが、時代が時代なら、マイナカードをかざすと出てくるのです。
 怖くはないですか。という話ですね。

 国会議員の先生方。俳優さん。超有名人。
 皆が注目している。

 そんな人が病院に行ってマイナカードをかざすと、
過去の手術歴(今のところは)が出てくるのですよ。
全部です。

嫌ではありませんか。

 名前の売れている人も同じです。

 「この人にこんなことがあったんだ」と多くの人に嘆息されてしまう。
 かざされるマイナカードがどんな週刊誌よりも面白い
 そんな時代がもう少しでやってきます。

 良いのですか という話ですね。
 良いのですね コーノさん 自民党さん。

 というか、我々も、もし子宮外妊娠で手術をしたら、
 患者さんから
「卵管の良性腫瘍の手術をしたということにしておいてくれ」
とねじ込まれますね。

 というか、ここまで気の回らない人はヤブ医者ということになるでしょう。

 電子カルテと紙カルテと両方を使い
電子カルテには表向きのこと つまり「卵管の良性腫瘍」
 そして紙カルテには「子宮外妊娠」と書くことになるでしょう。
 そうしないと患者さんの支持を受けられない。

 そのような時代がもう少しできます あと半年、1年ですね。

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