無料のPCR検査場などへは行くな

 ブログ総もくじ　　　伏見啓明整形外科公式サイト　　Coロナ関連記事目次 

 今、電子カルテがあぶない 　　個人情報談義　目次 

琉球新報の記事「沖縄、PCRに行列」を読んだ。

正直に言って・・絶句だ。

まだやっているのか？

あまりにも愚かではないか。

 

当たり前のことを言おう。

コロナかどうか、診断できるのは医師だけなのだぞ。

　無料PCR検査で陽性と出たから、とか、手持ちの抗原検査キットで陽性とでたから「コロナ」と診断されるわけではないのだ。

 

この人たちは本当に苦しければ、病院に行くべきだ。

というか、この行列に並べる人は病気というきっと自覚はないのではないかな。

ただ、ちょっと心配だから、ということで並んでいるのではないかな。

 

　ただ滑稽なことはここから始まる。

　大方の人はここに行列を作れるほど元気なので、きっと自分はコロナではない、と思っている。

　でも、陽性だ、と判定されたらどうするのかな？

　職場に「コロナになりました」と報告するのかな？

　もし職場にこのように報告したら１週間くらい休むことになるだろう。

　今はもうコロナで特別視されない。

　大方は有給の消化。欠勤扱い。

　パートの人は働けないことになる。

 

　いいかい。

　正しいやり方としては、苦しくなかったら、辛くなかったらPCR検査など受けない。

　症状がつらくなって初めて病院で診察だ。

　PCR検査が提案されるかもしれない。

　それを受諾して初めて PCR検査をすることになるのだ。

　そしてその結果を踏まえて医師が「コロナ」と診断したら、コロナとなるのである。

　この検査結果が例え陽性でも医師が「コロナではない」と診断したら、コロナではない。

　診断とは、病気とは、そのようなものなのです。

 

　いいかい。ちょっとビシッと言わせてもらおう。

　ここに並んで無料のPCR検査を受けて陽性だったらちょっと考えてみよ。

　症状がなければ、あるいは、軽ければ無視しても良いのではないか。

　いや、無視できない。心配だ。、というのであれば、病院へ行きましょう。

　何度も言っているが診断は医師にしかできない。

　無料PCR検査場では出来ないのだ。

 

　おそらくPCR検査も保険が効くが３割負担で3000円かかる。 でも、皆さんが「行く」と決めたのだからそれは仕方がない。皆さんの出費となるだろう。

　そこで「コロナ」と診断されたら初めて職場に伝えて、どうすれば良いのか、お尋ねしたら良い。

 

私なら、風邪の症状が強くなり、もうダメだ、死にそうだ、死ぬまでは行かないと思うがどうにかなりそうだ、となって初めて病院に行き、診察を受けるよ。

 

　自分で、暑い中、PCR検査場に並び、陽性なら、自己申告し、働けなくなり給料がもらえなくなる。自分のみならず家族も「濃厚接触者」にして不便を強いる。

　自分の首を自分で締めていないだろうか。

 

　コロナはもう風邪と同じ扱いになったのだよ。

　勝手に重病人になることもないではないか。  

沖縄、PCRに行列「昨年夏にタイムスリップしたみたい」　陽性率5割超の日も　コロナ急増

7/2(日) 12:17配信

那覇の国際通り。沖縄は観光シーズンを迎えたが、コロナが急拡大している（資料写真）

　新型コロナウイルスの感染者が再び急増し、沖縄県那覇市内のPCR検査所では朝の時間帯などに行列ができ始めている。5類移行を境に検査は有料になり、検査数はいったん落ち着きつつあったが、次第に増加し陽性率も上昇している。入院患者は増え続け、医療も逼迫（ひっぱく）。感染の最大波が押し寄せていた昨夏のような光景が再び現れている。 【写真】実際の行列 　「沖縄PCR検査センター」を県内5カ所で運営するミタカトレード沖縄支社によると、ゴールデンウイークが明けて1週間あたりから検査数が増え始めた。6月後半には陽性者数は連日100人を超え、陽性率が5割を突破する日もある。 　通常のPCR検査費は5千円だが、感染急増を受け7月1日から抗原検査を含め2週間限定で千円にした。同日朝、那覇市内の店舗ではオープン前から数十人が列を作った。子どもと並んだ30代女性は「親にうつしたくないので、念のため受けに来た」と話した。 　同センターの担当者は直近の状況を「（第7波があった）昨年夏にタイムスリップしたようだ」と説明する。「受けたい人は潜在的にまだ多く、やはり値段はネックだと感じる。陽性率が高いので、この機会に社会活動の判断材料にしてほしい」と話した。 　新型コロナの感染などで入院している患者は1日時点で千人超。内訳は、コロナ患者を受け入れる重点医療機関などで約670人、それ以外の病院では約340人だ。各病院は6月に入ってから病床確保が難しい状態だが、新規感染者の増加は止まらないため、病院間の入院調整は日増しに困難になっている。 （當山幸都、嘉陽拓也）

 

　このことを今まで職員に当院の職員に何度言ってきたことか。

　なかなか理解されない。

　 ある職員が元気に登院してきたと思ったらどうしても熱を測ると37.4度ある、というのだ。

　それを周りの職員にも言い回っている、というか、相談している。

　結局周りの職員が「家に帰った方が良い」というので、早退する、と。そしてこれから病院へ行ってみる、と言うのだ。

　小生は言った。

　今元気そうだが元気なのか？　早退は不本意ではないか？　と。

　その職員は言った 　元気である。早退は残念だ、と。

　私は言った。自分もそう思う、と。あおt、病院に行く、行かない、は自分が決めることだからね、と言った。

　そして付け加えた。今度、このようなことがあったら、他の職員には言わずに院長である私に直接言うように、と。

　はっきり言って、あなたは病気のように見えないし、十分今日も働けるように思える。ただ、他の職員に熱があるとか言ってしまうと、もう自分には抑えられない、と。

　このあと、病院に行き幸い「陰性」。翌日から元気に出勤してもらった。 

　結局、この職員が休むことは当院にとっても、その職員にとっても損なこととなった。