2023年8月31日木曜日

どのみち、 オミクロン株XBB.1.5 対応1価ワクチン は、まるで効かない

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オミクロン株XBB.1.5 対応1価ワクチンの供給開始及び接種券の発送スケジュールについて・・・

というメールが来ていたが、もう  オミクロン株XBB.1.5 は、いないぞ。

下の記事によると、 EG.5通称「エリス」 が来ていたが、すでに次のものが出てきたようだな。

 「ピロラ」という、風邪のウイルスだそうだ。

 どのみち、 オミクロン株XBB.1.5 対応1価ワクチン は、まるで効かない、ということです。

https://www.carenet.com/hihyothu2/060.html?utm_source=m15&utm_medium=email&utm_campaign=2023082501

第60回 新型コロナBA.2.86「ピロラ」が結構マズイ説

 

「ピロラ」

先週EG.5通称「エリス」の話をしたばかりですが、BA.2.86通称「ピロラ」がネット上で結構話題になっています。な、なんだ「ピロラ」って…と思って調べてみたら、ギリシャ神話と関係なさそうな感じです。どうやら、小惑星の名前から付けたということが命名者のポスト(ツイート)に書かれていました。(参考:Wikipedia 1082 Pirola

8月30日の時点で、GISAIDにはBA.2.86は21株が登録されており、デンマーク10株、アメリカ3株、南アフリカ2株、スウェーデン2株、ポルトガル2株、イスラエル1株、イギリス1株です。日本からの検出はありませんが、アメリカの症例は日本からの渡航例です。

離れた地域から短期間にこれだけ検出されていることや、以下に述べる変異部位の多さによる免疫回避能の強さを考えると、ビビっている専門家が多いのがこの変異ウイルスです。

変異が多い

オミクロン株BA.2の子孫に当たるBA.2.86「ピロラ」ですが、変異部位が多いです。

過去に流行したオミクロン株の系統は、直前の流行株と比べてスパイクタンパクにわずかな変異がある程度だったのですが、BA.2.86はオミクロン株BA.1が登場したときと同じくらいのインパクトの変異数です。

    BA.2.86「ピロラ」の特徴1,2,3)

  • BA.2.86は変異部位が多く、祖先と思われるBA.2や現在流行しているXBB系統の変異型とも離れている。
  • ゲノムサーベイランスを実施している複数の国で、渡航歴のない人にBA.2.86が急速に出現していることから、世界中で伝播していると推測される(アメリカでは日本からの渡航例で確認)。
  • 配列は世界中で類似しており、比較的最近出現し、急速に増加したことを示している。
  • XBBと比べても、新たに34の変異を獲得しており、免疫回避能が大きい可能性がある。
  • これまで効果が確認されている治療薬は有効である。
  • 新型コロナワクチン接種は重症化や入院予防に有効と考えられる。
  • ほかの変異ウイルスと比べて重症化するというエビデンスはない。
  • マスク等の有効な感染対策はこれまでどおりである。
  • 8月23日時点で、アメリカにおいて増えているCOVID-19入院例の原因はBA.2.86ではない(まだそこまで流行は拡大していない)。

Nature誌のBA.2.86の解説3)によると、もしこの変異ウイルスが今後蔓延して、免疫回避能が高かったとしても、基本的に重症化する懸念は大きくないとされています。ただ、オミクロン株BA.1が登場したときのように、かなりの数の感染者が出てしまうことで、医療が再び逼迫する可能性はあります。

現時点では、WHOはBA.2.86を監視下の変異株(VUM: Variants Under Monitoring)という位置付けにしています4)

 

参考文献・参考サイト

 

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