2023年9月28日木曜日

本来なら病院が災害時、戦争時の、国民の救済拠点にならなければなりません

 
こんにちは

本来なら、病院が災害時、戦争時の、国民の救済拠点にならなければなりません。
医療機関しか担えないでしょう。

薬品や食料を備蓄しておく。
それをこのような災害、戦災時には地域の人に拠出する。
また、本来の怪我人の救済拠点にもなります。

しかし、今は不可能。
医薬品の備蓄?
院外処方制度をやたら有利にしているので、無理でしょう。
また本来なら病院には入院患者さんに食事を作るために
「賄い」があったのですが、今はどこでも外注です。

 とにかく病院にも医院にも余裕というものがありません。

 6-7年ほど前に北海道大停電がありました。
 あちこちのメーリングリスト、SNSでも、発電機を持つことが議論され情報交換が行われたのを覚えています。
 結局、金がかかる。
 発電機を動かすガソリンを備蓄するにも特別な施設が必要だし
発電機自体のメンテナンスにも金がかかる。
 余裕があればやりたいですけれどね。

 あの北海道大停電のとき、一応水は出ました。
 すると人々は当座のものとして何が困ったかご存知でしょうか。
 携帯の電源です。
 
 大停電の夜に私は街をパトロールしました。
 何が起こっていたか。
 中央区の南11条通りの西14丁目付近ですが、その北側には電気が来ていた。しかし、その南側には電気が来ていずに真っ暗でした。

 あの当時、コンビニには中で食べられるような設備がありました。それはけっこう充実していたのを覚えておられますでしょうか。
 コンビニで買ったものをそこで食べて本を読んだりパソコンをしたりしていました。
 そのような空間があった。
 停電で困った人は、電気が通った地域のコンビニに来て、そこでスマホの充電をしていました。
 10人くらい電線に停まる雀のように並び思い思いに本を読んだり、何か食べ飲みしたりしながらスマホの充電をしていました。 

 それが消費税の増税で、どんどん姿を消しました。
 現地で食べたら消費税10%。持ち帰ったら8%とかやっていましたからね。 皆、持ち帰るようになった。
 従って今はもうそんなコンビニはありません。
 北海道大停電のようなことが起こっても、スマホにもう充電はできません。 

 我々医療機関に発電機があれば、一朝有事の時にはいろいろと貢献できるところが、医療機関というものはあると思うのですが。
 当時、病院、診療所で発電機を持つのはどうか、という話が結構出ました。しかし、立ち消えとなりました。
 まず発電機を動かすガソリンを貯蔵しておかないといけない。これには許可もいるし、特殊な工事が必要となります。
 また、発電機と言っても常に保守点検をしなくてはいけない。これもけっこう費用がかかる。
 もう、医療機関には余分なお金はありません。

 ふだんは、エグい外車に乗っていたり、ギラギラしている時計を腕に巻いていたって良いではありませんか。
 事が起こった時に貢献すれば・・・

 しかし、現状では無理ですね。
 政府の医療機関痛めつけ政策で青息吐息の状態です。
 
 病院は以前から、最近は医院も、子弟が継がないケースが頻発しています。何も良いことがない。
 倒産への道を歩むだけですから。

 まとめますと、
 これから自然災害も起こりうるし、ウクライナやガザで起こったことが身近に起こらないとは限らない世の中となりました。
 何かあったときに、国民の救済の拠点になれるところは病院しかありません。
 それには普段から準備をしないといけない。
 入院患者のご飯を外注するのではなく入、賄いの設備を持ち
 薬も調剤薬局とか言わずに院内に十分在庫して
 かつ、発電設備を持っていれば

何かあったときに、周辺の住民にご飯や電気、薬を提供できるのではないか、と思います。

 国は病院を締め付けているが、これは何かの時の備えを怠る愚策でありましょう。
  
 

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